何かに怯えていた夜を思い出すのが酷く怖い。
ねぇ私は上手に笑えてる?
眩 暈
今はあなたの膝にもたれ 悪魔がこない事を祈ってる
ねぇ 『大丈夫』 って 言って
どんなに変わろうとしても俺は臆病だから自分の罪をとても恐ろしく感じる。
そんな俺の事がわかるのかお前はいつも一緒にいてくれる。
今だってほら
不安になってる俺を心配して抱きしめてくれる。
自分で立ち向かわなきゃいけないのにお前に縋ってしまう弱い俺。
なんだか凄く哀しい。
嘘みたいに強く強く信じているから
強くて、綺麗でとても俺と同じとは思えない大事な半身。
お前は俺なんかにかまってちゃいけない。
本当はきっと、俺なんかがお前の傍にいること事態が間違ってる。
俺は彼を解放してやるべきなんだ。
俺と云う重石から・・・・・・けど
貴方の腕が声が背中がここに在って
私の乾いた地面を雨が打つ
逃げる事など出来ない 貴方はどこまでも追ってくるって
泣きたいくらいに 分かるから 分かるから
お前の腕が俺の背中に
お前の声が俺に優しくささやく
お前の背中に俺の汚い腕がまわる
お前の存在が俺を癒してくれる
ごめん、 ごめんなさい
どんなに俺が自身を嫌っていても、お前だけは俺を捨てないって俺は知ってる。
俺がもし、お前から離れようとしてもお前は絶対に止めてくれるって
ずるい俺は知っている
いつまでも逃げれない、お前に縋ってしまう弱い俺をどうか
嫌わないで・・・・・アッシュ
残酷に続いていくこの路で 例えば私が宝石になったら
その手で炎の中に投げて
二人で過ごしていてあいつの弱さを知った。
弱いくせに人の痛みを知ってやろうとし、そして自分自身も傷つく
優しくて、繊細で、強く握れば壊れてしまうかもしれない腕の中のお前
今もお前の心を壊そうとする悪魔の手
どうすれば大切なお前を俺は悪魔の手から守れるのだろう
お前は自分以外の人間や俺を守る為にその身をも削る
俺のことなんか気にしなくてもいい。
俺はお前を守りたいだけだ。
俺を守る為にお前が死んでしまったら
俺は一人になってしまったらどうなるのだろう
一人になるくらいなら、俺も連れて行ってくれ死の炎の中へ
邪魔なものはすぐにでも消えてしまう ガラクタでいさせて
お前の邪魔になるものは消してやる
それがたとえ俺自身の存在だとしても
俺はお前と共にさえ居れれば周りがどうなったってかまわない。
ただそばに居たいだけなんだ
貴方の腕が声が背中がここにあって
私の鈍った本音を掻き乱す
気付きたくなんて無い
自分を振り切る自分を
どこまで走らせればいい?
腕の中のお前
泣きそうな声
震える背中
俺に縋ってお前は腕をまわす。
けれどその手はどこか俺に触れるのを戸惑ってる様にも感じる
触れてもいい、触れてもいいんだ。
お前は俺の半身で、2人でひとつ
離れては生きていけない
けれど、お前の心が俺から無理矢理離れ様としているのがわかる。
そんな事考えなくてもいい。
俺から離れなくてもいい。
周りに何を言われようとも
お前から俺は離れたくなんて無い。
お前には自由な足がある。
どこへでもいける。
でもそのときは俺もいっしょに連れて行って欲しい。
どこまでも共に生きていたいんだ・・・・ルーク
雨の音だけが暗い部屋に響く。
抱きしめあった2人の間は決して離れない
縋って、縋って、離さなくて、離したくなくて
お互いにかける言葉が見つからない。
そんなに優しくされたら俺はお前から離れられないよ
お前の涙を見れば胸が苦しい
「・・・・無理、しなくてもいいんだ」
「え?」
「無理して、耐えなくても縋ってきてもいい」
「でも、俺は俺自身の罪を・・・・・・」
「お前の罪は俺のものでもある」
静かな 静かな声
なんの飾りも、卑屈も無いただの本心からの言葉
「お前は俺の半身だ。お前がもし罪に潰されれば俺は半死状態だ。」
「・・・・・アッシュ俺はずるい奴だよ?全部知っててアッシュに縋ってるんだよ?」
「お前と離れれば俺は多分気が狂うだろう。お前だってそうだ。
なら、無理せず2人で生きていけばいいだろう」
「俺はこれ以上お前に重石を乗せたくない!」
哀しい叫び。
それでも、手はアッシュの腕を掴んで離さない。
本当にずるい、汚い、モノだ俺は。
自分で自分を罵りたくなる。
けど、彼は俺を見捨てなかった。
「俺は、お前と共に生きれるならどんなものだって支えてみせる。
つぶれたりしないし、お前を守りたい。お前の存在だけが生きていることこそ俺の存在意義なんだ。」
「っ・・・・いいの?俺・・・アッシュと一緒にいてもいい?」
「あぁ」
ごめんなさい
ありがとう
ごめんなさい
ありがとう
もし、神様がいるなら俺は死んだ後地獄に落ちてもいいから
この優しい半身だけは良い未来を与えてください。
この瞬間だけで俺はもう十分すぎるほどに幸せです。
貴方の言葉が俺の乾いてヒビだらけの心を癒してくれるのです。
「雨がやんだな・・・・・」
貴方の腕が声が背中がここに在って
私の乾いた地面を雨が打つ
…Fin
うわぁ・・・・久しぶりに更新したらこの意味のわからん文章(死)
鬼束ちひろの「眩暈」をきいてて突発的に書いちゃいました。
シリアスな詩になるのかな・・・コレ